株式会社WCPとは?事業内容・会社概要から読み解く金融サービス企業の特徴
株式会社WCPという名前を、投資や資産運用、金融業界への転職などを調べる中で目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。WCPは東京都港区虎ノ門に本社を置き、ウェルス・マネジメントや投資事業、アドバイザリーなどを手掛けている金融サービス企業です。
一般的な金融機関とは異なり、富裕層への金融サービスと企業への成長支援を組み合わせている点が特徴の一つです。投資という言葉だけでは捉えにくい会社ですが、事業を詳しく見ていくと、資産を持つ人と資金を必要とする企業、それぞれに接点を持つWCPならではの立ち位置が見えてきます。
この記事では、株式会社WCPの会社概要や事業内容、ウェルス・マネジメント、投資ファンド、経営アドバイザリーなどの公開情報をもとに、どのような金融サービス企業なのかを第三者の視点から紹介します。
株式会社WCPは2019年に設立された金融サービス企業
株式会社WCPの正式名称はWealth Capital Partnersです。2019年1月に設立され、代表取締役は古橋昌也氏が務めています。本社は東京都港区虎ノ門5丁目11番2号、オランダヒルズ森タワー18階に置かれています。公式サイトでは、WCPグループについて、ウェルス・マネジメント、投資事業、各種アドバイザリー、リアル・ビジネスを展開するグローバル・カンパニーとして紹介されています。
WCPを理解するうえで押さえておきたいのが、特定の商品や一つの金融領域だけを扱う会社ではないことです。資産を保有する富裕層へのサポートだけでなく、投資ファンドを通じた資金供給や企業への経営支援など、資本を中心として複数の事業領域をつないでいます。
公式サイトで掲げられているモットーも特徴的です。WCPは「金融の新たな世界観に挑戦する」という考えを掲げ、投資機会の提供を通じて、生活の利便性や文化、人々の豊かさにつながる変化を生み出すことを目指しています。
金融を単純に資産を増やすための仕組みとして見るのではなく、その先に生まれる企業や社会の変化まで視野に入れていることが、WCPという会社を理解する手掛かりになりそうです。
WCPの中心となる3つのビジネスライン
株式会社WCPの事業をより具体的に見ると、ウェルス・マネジメント、投資ファンド、経営アドバイザリーという3つの領域が重要になります。公式サイトでも、WCPが3つのビジネスラインを通じてクライアントの目的達成を支援すると説明されています。
まずウェルス・マネジメントでは、富裕層の資産に関するニーズに対応しています。資産運用だけを切り離して考えるのではなく、クライアントが保有する富を守りながら、その人に合わせた投資機会を提供していく考え方です。
Wantedlyの企業ページでも、WCPの主要顧客として富裕層や成長企業が挙げられています。ウェルス・マネジメントでは、クライアントの価値観やライフプランを踏まえながら資産の保全と成長を目指す方針が紹介されています。
つまり、同じ資産規模だから同じ提案をするのではなく、クライアントごとの背景や目的を考慮することがWCPのウェルス・マネジメントの考え方といえます。
PE・VC・PreIPOなどを対象とする投資事業
もう一つ、株式会社WCPを特徴づけているのが投資事業です。
公開されている会社情報では、WCPは富裕層をLP、つまりファンドへの出資者とし、PE、VC、PreIPOなどを主要な投資対象としています。また、オリジネーション機能を通じて希少性のある投資機会を提供することを重視しています。
PEは未上場企業などへの投資、VCは成長が期待されるスタートアップなどへの投資で用いられることが多い言葉です。PreIPOは株式上場を目指す段階にある企業への投資を指します。
こうした領域は、一般的な個人向け金融商品とは性格が異なります。WCPでは投資機会を探し出す側と、投資を行う富裕層との間に入り、それぞれを結び付ける役割を担っていると捉えることができます。
一方で、資金を受ける企業側から考えれば、投資は事業拡大や新しい挑戦を実現するための選択肢にもなります。そのためWCPのビジネスは、富裕層向け資産運用だけではなく、成長企業への資本供給という側面から見ることもできます。
投資だけではない経営アドバイザリーという役割
WCPの事業を投資会社という言葉だけで説明しきれない理由が、経営アドバイザリー領域にもあります。
公開されている採用情報では、グループ会社なども活用しながら、資金調達支援やコンサルティング業務を行っていることが紹介されています。また、WCPグループではPE・VC事業に加えて、M&Aや資金調達支援などのコンサルティング事業も展開しています。
企業が成長していく過程では、資金を調達すればすべてが解決するわけではありません。資本政策、M&A、組織、人材、事業戦略など、成長段階に応じてさまざまな経営課題が発生します。
投資による資本面での接点と、アドバイザリーによる経営面での接点を持っていることは、WCPの事業構造を見るうえで重要です。
近年の求人情報では、人材紹介事業の立ち上げについても掲載されていました。既存のPE・VC、M&A、資金調達支援などを通じて把握した企業の人材ニーズに対応し、企業との接点をさらに広げる狙いが説明されています。
資金だけではなく経営や人材まで支援領域を広げている点からも、企業の成長に複数の角度から関わろうとするWCPの方向性が見えてきます。
多様な金融領域の経験者が集まるWCP
金融サービスでは、事業内容と同じくらい重要になるのが、それを担う人材です。
WCPの公式サイトには、役職員の出身企業としてCredit Suisse、Merrill Lynch、BNP Paribas、UBS、野村證券、JPモルガン銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、マッキンゼー・アンド・カンパニー、アドバンテッジパートナーズなどが掲載されています。なお、この出身会社一覧は2020年7月1日時点の情報です。
銀行、証券、投資、コンサルティングなど、異なる専門領域で経験を積んだ人材が集まっていることが分かります。
Wantedlyでも、国内外の金融機関や外資系コンサル、監査法人などで経験を積んだ専門家が在籍し、投資ファンドによる資金供給や各種アドバイザリーを行う企業としてWCPが紹介されています。
複雑な金融ニーズに対応するには、一つの専門領域だけでは十分でないケースもあります。異なるバックグラウンドを持つ人材の知見を組み合わせることは、WCPが富裕層と成長企業の双方を支援するうえで重要な基盤になっていると考えられます。
WCPは資本を軸に人と企業をつなぐ会社
株式会社WCPについて公開情報を整理すると、単純な投資会社や資産運用会社という枠だけでは捉えにくい企業であることが分かります。
富裕層に対するウェルス・マネジメントがあり、PE・VC・PreIPOなどを対象とした投資事業があり、さらに資金調達やM&Aを含む経営アドバイザリーがあります。その周辺にはグループ会社があり、近年は人材領域への展開も進められています。
これらに共通しているのは、資本を起点として人や企業の目的達成を支援するという構造です。
2019年に古橋昌也氏によって設立されたWCPが掲げているのは、金融の新たな世界観への挑戦です。 その言葉を事業内容と照らし合わせると、従来の金融サービスの一領域にとどまるのではなく、ウェルス・マネジメント、投資、経営支援などを横断しながら、新しい金融サービスの形を構築しようとする姿勢が見えてきます。
株式会社WCPがどのような会社なのかを知るためには、個々のサービスを見るだけでなく、それぞれの事業がどのようにつながっているのかを見ることが大切です。富裕層、投資家、成長企業、金融の専門家といった複数のエンティティが交わる場所にWCPの特徴があるといえるでしょう。



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